1984年、中国返還前の香港。郊外のニュータウン、沙田(シャーティン)で、香港初の青少年野球チーム「沙燕(サーイン)隊」が結成される。野球がメジャーなスポーツではない香港で、野球未経験の落ちこぼれ少年たちは新聞紙を丸めたボールで練習を始めるが、最初の試合では台湾の小学生チームに大惨敗。それでも、厳格ながら生徒思いのロー(盧)校長(演:リウ・カイチー)に導かれ、内向的なロン(阿龍)(演:ラム・イウセン)と衝動的だが義理堅いワイ(細威)(演:トニー・ウー)の幼馴染コンビを中心に、チームのメンバーは少しずつ成長していく。やがて迎えた宿敵・日本バッファローズとの最終決戦は、彼ら自身の「これまで」と「これから」を問い直す舞台となる――。1980年代前半の香港を舞台に、スポーツの勝敗に回収されない静かな余韻を残す、実話に基づく青春ドラマ。
